日本臨床歯周病学会 「歯周インプラント認定医・指導医」が在籍
身体の負担、精神的な負担
どちらも「最小限」にします
- 革新的な「切らない/縫わない/腫れない」インプラント
- 眠っている間に治療がおわる「静脈内鎮静法」
インプラント担当医のご紹介
当院には、インプラント治療を専門とする熟練の歯科医師がいます。インプラント治療における豊富な経験と必要な資格を有しており、高い専門性をもって患者様の治療にあたります。
吉野 宏之
経歴
1999年 |
国立広島大学卒業 |
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東京医科歯科大学歯周病学分野入局 |
2003年 |
東京医科大学歯周病学分野大学院卒業 |
2006年 |
吉野歯科医院解説 |
資格・所属学会・団体
- 日本歯周病学会(2006年 専門医取得/2016年 指導医取得)
- 日本臨床歯周病学会 歯周インプラント認定医/指導医
日本臨床歯周病学会 歯周インプラント「認定医/指導医」とは
日本臨床歯周病学会では、歯周治療の専門的な知識、技術を持って日々研鑽を積む歯科医師を育成し、歯周病認定医、歯周病指導医、歯周インプラント認定医、歯周インプラント指導医の資格を設けています。それぞれの資格については以下の通りです。
■歯周病認定医
本学会員で、3年以上歯周治療に携わり、かつ研修施設で3年以上研修を行った者。
■歯周病指導医
認定医を取得後、7年以上の学会歴があり、かつ指導医にふさわしい業績を有する者。
認定医を志望する者への教育および指導を行う。
■歯周インプラント認定医(当院院長)
認定医の資格を持ち、且つその優れた知識や技術を、インプラント治療にも応用できる歯科医師である者。
■歯周インプラント指導医(当院院長)
歯周インプラント認定医の資格を持ち、且つ今後歯周インプラント認定医を志望する者への教育および指導を行う者。
当院のインプラント治療における「2つの特徴」
当院で提供しているインプラント治療には、特に注目していただきたい2つの特徴があります。
1「切らない・縫わない・腫れない」インプラント治療
2「静脈内鎮静法」によるストレスフリーな治療体験
これらの特徴は、患者さんの身体的および精神的な負担を極力減らすためのものです。まずは、これらの特徴についてご説明いたします。
「切らない・縫わない・腫れない」インプラント治療とは?
インプラント治療は外科処置が必要なので、大掛かりな治療をイメージされると思います。しかし、条件が整えば親知らずの抜歯よりも負担が少ない方法での治療が可能になります。それが「切らない・縫わない・腫れない」インプラントです。
具体的には、「フラップレス(無切開)インプラント」と呼ばれる手法があり、「歯肉パンチ」「抜歯即時荷重」「All-on-4(オールオン4)」と言う代表的な治療があります。
「歯肉パンチ」によるフラップレスインプラント治療
通常のインプラント治療では、歯肉を切開してインプラントを埋め込む手術が行われます。一方、「歯肉パンチ」は切開の代わりに「穴を開け」、そこにインプラントを埋め込みます。この手法はメスを使用しないため、痛み、腫れ、出血を劇的に軽減し、手術後の縫合も不要です。また、ほとんど腫れが生じません。
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一般的な方法
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フラップレス
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歯茎の切開
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必要
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不要
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処置後の縫合
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必要
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不要
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痛み
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ある
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少ない
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腫れ
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ある
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少ない
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処置時間
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比較的長い
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10分程度
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抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時荷重インプラント」
抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法が「抜歯即時荷重インプラント」です。抜歯でできた穴に直接インプラントを埋入する治療法で、通常の歯肉切開や縫合が不要です。
通常のインプラント治療では、抜歯後に一定期間を待ってからインプラントを埋入する必要があります。しかし、この待機期間中に顎の骨が減少する可能性があり、その結果、骨造成の追加治療が必要になることがあります。抜歯即時荷重インプラントでは、この問題を回避でき、追加の費用負担や治療期間の延長を防ぐことができます。
さらに、当日に仮歯を装着できるため、歯のない期間を最小限に抑えることもできます。ただし、すべてのケースでこの治療法が適用できるわけではありません。
総入れ歯の方に対応する「All-on-4(オールオン4)」治療法
All-on-4(オールオン4)は、4本のインプラントを埋入し、全ての人工歯を支える治療法です。この治療法もフラップレスなので、切開や縫合、腫れの発生が最小限に抑えられます。さらに、手術当日に新しい歯を装着できるという大きな特徴があります。
All-on-4(オールオン4)治療法は、以下のような方にお勧めしています。
●現状の「総入れ歯」に大きな不満がある方
●多くの歯が「ボロボロ」で、全体を美しく整えたい方
通常の方法では足りない歯の本数分のインプラントを埋入する必要があり、伴う費用が高額で治療期間も長期化することが一般的です。しかし、オールオン4の場合、4本から6本のインプラント埋入で済むため、費用や治療期間を大幅に削減できます。さらに、手術当日に仮歯を装着できるため、歯がない期間も極力短縮できます。
以下は、一般的なインプラント治療とAll-on-4との「比較」になります。
眠っている間に手術がおわる「静脈内鎮静法」
当院では、痛みや恐怖心がほとんどない状態で治療を行う「静脈内鎮静法」を提供しています。この方法では、鎮静薬を注入し、数分でほぼ睡眠状態になります。治療中の記憶がほぼありませんので、痛みや音、振動などを感じることはありません。多くの患者さんが「気づいたら治療が終わっていた」とおっしゃいます。
以下のような方に、全身麻酔と静脈内鎮静法をお勧めしています。
☑「歯科恐怖症」の方
☑「嘔吐反射」が強い方
☑ストレスなく治療を受けたい方
☑短期間で治療を希望される方
安心してインプラント治療を受けていただくための「その他の特徴」
その他、当院が行っているインプラント治療体制をご紹介します。
信頼性の高い「ZIMMERインプラント」を利用
インプラントメーカーにも様々なメーカーが存在しています。その中には、
・成功率が低いメーカー
・世界シェアが高いメーカー
・高度な研究機関を持っているメーカー
・骨結合が早いメーカー
そして、
・成功率が低いメーカー
・エビデンスがないメーカー
・使い勝手が悪いメーカー
などがあるのです。
当院ではもちろん、インプラント治療において信頼性の高いメーカーを選んでいます。例えば、世界的なメーカーである「ZIMMERインプラント」を採用しています。
ZIMMERインプラントは、治療時間の短縮に向けた工夫が取り入れられており、患者さんの負担を軽減するための設計が施されています。
「CT等」の精密機器で、高度な治療を実現
当院では、患者さんの健康と安全を第一に考え、精密機器を導入しています。ここでは代表的なものをご紹介します。
マイクロスコープ
マイクロスコープは歯科用の顕微鏡とも呼ばれ、通常の視野を十数倍に拡大できる装置です。当院では、通常のマイクロスコープとは異なる「モーラーシステム」と呼ばれるマイクロスコープを導入しています。
通常のマイクロスコープは治療部位をまっすぐでしか確認できません。そのため、ミラーを使用しながらその都度角度を変えて確認する必要があります。
しかし、モーラーシステムは直視下で治療が可能なため、こうした手間が省け、治療期間を短縮することができます。
以下をご覧ください。左側は肉眼で見た場合の画像、右側はマイクロスコープを使用した場合の画像です。これを見れば、どちらがより精密な治療を実現できるか明らかだと思います。
ピエゾサージェリー
顎の骨が不足している患者さんの場合、増やす必要がある部分に自分の骨(自家骨)や骨補填材を充填します。このプロセスでは、歯肉を切開し、必要な部分に自家骨や骨補填材を詰め込みます。ピエゾサージェリーは、硬い組織にのみ反応し、超音波を用いて切削することが可能であるため、歯茎や血管を傷つけることなく骨造成を行うことができます。
さらに、この方法は音や振動が少なく、治療後の痛みも軽減されるというメリットもあります。
CT
三次元(立体)で撮影することができる診断装置です。一般的な二次元レントゲンでは捉えられない、顎の骨の厚みや神経、血管の位置をも正確に特定することができます。
シミュレーション
CT検査から得られるデータをもとに、治療のシミュレーションを実施します。インプラントをどの位置に、どのような角度で、どれくらいの深さに埋めるかを事前に決定することにより、治療の精度が向上し、出血などのリスクを最小限に抑えることが可能になります。
インプラントガイド
シミュレーションによって得られたインプラント埋入データをもとに作られた、マウスピースのような装置です。右側の写真に示されているように、ガイドには穴が開いており、この穴を使用することで、シミュレーションに沿って正確にインプラントを埋め込むことが可能になります。
「院内技工士」が常駐し、精密でスピーディーな治療を可能に
インプラント治療では、歯科技工士が作製する上部構造(歯になる部分)の精度が、治療の成功に大きく影響します。当院では、院内に専属の歯科技工士を常駐させており、患者様一人ひとりの口腔内に合わせた「歯」をスピーディーに作製しています。その他にも、院内に技工士が常駐することで次のメリットが得られます。
●患者さんの希望に対応できる(歯の色や形)
●治療期間が短縮される
●精度が高い上部構造が製作できる
●万一問題があったときにもスピーディーに対応できる
「顎の骨が少ない」ことを理由に治療を断られた方でも一度ご相談ください
インプラント治療には一定量の骨の厚みが必要です。そのため、骨量が不足している患者さんには、「ソケットリフト」や「サイナスリフト」といった骨量を増加させる治療を実施します。それぞれの治療法は下記の通りです。
ソケットリフト
骨の量を少量増やす必要がある場合に適用される治療です。インプラントを埋め込む穴を通じて、補填材料を注入し、不足している骨量を補充します。この方法の利点は、傷口が小さく、患者さんの負担が軽減されることです。ただし、この治療法が適用可能な症例は限られます。
サイナスリフト
骨量が著しく不足している場合に適用されます。インプラントを埋め込むための穴とは別の箇所から補填材を注入することで、広範囲にわたり骨量を増やすことが可能です。
アフターケアの充実
インプラントを天然歯のように長く使うためには、治療後のアフターフォローがとても大切です。特に「インプラント周囲炎」に気を付ける必要があります。インプラント周囲炎とは、インプラントが埋め込まれた周辺に菌が蓄積し、顎の骨を徐々に侵食する病気です。この状態が進行すると、最終的にはインプラントが固定されている骨が弱まり、インプラントが取れてしまう可能性があります。
インプラント周囲炎の予防には「日々の自己管理」と「定期的な歯科医院でのメンテナンス」が重要です。自宅でのケアは欠かせませんが、歯科医の指示に従って定期的に診察を受けることも同様に大切です。
自己管理の方法についても、当院では患者さんに指導しています。インプラント周囲炎を防ぎ、健康的な口内環境を維持するために、一緒に取り組んでいきましょう。