日本歯周病学会「専門医・指導医」
日本臨床歯周病学会 歯周インプラント「認定医・指導医」が在籍
歯周病治療のプロフェッショナルチームによる
「高度な歯科医療」
- 薬で治していく「歯周内科治療」
- レーザーを活用し歯周病菌を「根絶」
- 「FMD療法」による集中的な短期治療
- 身体への負担が少ない
歯の骨が完全に溶け、歯がグラグラの状態でしたが、再生治療によって歯を支える骨が回復しました。
歯の周りの骨が水平に溶けた状態でしたが、再生治療により歯を支える骨が垂直に回復しました。
歯肉が下がり、虫歯、知覚過敏の症状がありました。歯肉形成外科治療により、歯肉が元に戻り、知覚過敏もなくなりました。見た目もきれいに治りました。
歯周病で歯が抜けて治癒しましたが、歯肉の厚みが残ってしまったため、歯肉の移植を行い、歯肉の厚さを元に戻しました。
コラム日本歯周病学会「認定医・指導医」とは
「指導医/専門医/認定医」とは、歯科医師に対して、日本歯周病学会が認定するプロフェッショナルのための資格です。
認定医
この資格は、日本歯周病学会が認める研修施設で最低3年間の研修と実務経験を積み、加えて日本歯周病学会の学術大会にて行われる認定医・専門医向けの教育講演を2回以上受講することが求められます。これらの条件を満たし、筆記試験と総合審査に合格することで、認定医の資格が授与されます。
専門医
認定医資格を取得した後、学会が認める研修施設でさらに2年以上の専門研修を受け、専門医試験に合格することで専門医としての資格が授与されます。専門医は、歯周病治療における高度な知識と技術を備えています。
指導医
専門医の資格を取得してから7年以上が経過し、学会や地域コミュニティにおいて指導的な役割を果たした後、指導医試験に合格することで指導医としての資格が得られます。指導医は、地域医療や歯科医師会において、歯周病治療学の普及と教育に尽力します。
これらの資格は全て5年ごとに更新が必要であり、定期的な研修参加や学会での発表活動が求められます。これにより、専門家は常に歯周病治療の最前線において自己研鑽を続けています。
また、この資格に加えて当院の院長は、日本臨床歯周病学会「歯周インプラント認定医・指導医 」も所持しております。このダブルライセンスは、歯周病治療に対する知識・技術の高さを表す一つの基準となります。
歯周病かも、とお悩みの方へ
このページをご覧の方の中には、以下のような歯周病に関する心配をお持ちかもしれません。
●現在、ぐらつく歯が数本ある。
●歯茎に腫れや出血が見られる。
●長年にわたり歯周病治療をしているが、改善の兆候が見られない
●すでに歯周病で多くの歯を失ってしまった
歯周病は発症すると再発しやすい疾患ですが、その原因は科学的に解明されており、効果的な治療や予防方法が確立されています。
日本において歯周病は、歯の喪失の原因の第1位です。令和4年の調査によると、全体の約48%が初期段階の歯周病症状が見られると報告されています。
治療や予防が可能であるにもかかわらず、なぜこのような状況になっているのでしょうか。それには2つの大きな理由があります。
「生活習慣」の影響
歯周病は「生活習慣病」ともされています。歯科医院での治療を受けたとしても、日々の適切なオーラルケアが欠けていると、再発のリスクは高まります。また、不規則な食生活、喫煙、ストレスなども、歯周病を引き起こす要因となります。
歯科医院における「治療法」の問題
歯周病は細菌感染症であり、歯科医院での基本治療は歯石や歯垢の除去ですが、それだけでは十分ではありません。歯周病菌に直接対処しなければ、完治は難しいのです。
多くの歯を失ってしまった方や、繰り返し歯周病が再発する方は、これらのことが原因かも知れません。
当院では、生活習慣の改善と科学に基づいた治療法を組み合わせ、歯周病の治療に取り組んでいます。歯周病に関するご相談や疑問があれば、ぜひ当院にお問い合わせください。
「一人ひとり」に合わせた治療プログラム
歯周病は歯茎の中で進行することから、外からは見えにくい疾患です。また、細菌が原因といっても、その原因菌には多くの種類があり、効果的な治療法や薬品がそれぞれ異なります。当院は精密機器を用いた検査で、科学的に原因を調べ、患者様一人ひとりにふさわしい治療プログラムを提供しています。
科学的根拠に基づく「検査」と「診断」方法
CTスキャンによる検査
歯周病の進行は、歯を支える骨の状態にも影響を与えます。当院では、通常のX線検査、つまりレントゲンよりも詳細な情報を提供する「CT」スキャンを使用し、骨の状態を立体的かつ鮮明な映像で確認します。
口臭検査
口臭は、歯周病菌によるたんぱく質の分解過程で生じるガスが原因の一つです。口臭検査を行うことで、歯周病の進行度を判定します。
位相差顕微鏡
位相差顕微鏡を使用して、細菌の状態を確認し、菌の活動性や種類などを評価します。必要に応じて患者さんにも説明し、治療前と治療後の比較を行い、変化を確認します。
原因菌遺伝子検査(PCR)
歯周病の原因となる菌種を明確にするために、当院ではPCR検査を実施しています。この検査により、患者さんごとに異なる歯周病菌の種類を特定し、その結果に基づいて最適な治療方法や薬剤を選定します。
原因を確実に取り除く治療プログラム
各検査と診断の結果を基に、適切な治療を実行していきます。以下は、当院で提供する代表的な治療法です。
歯科衛生士による「PMTC(Professional Machine Tooth Cleaning)」
自宅でのブラッシングだけでは除去できない歯と歯の間や歯周ポケットの深部にある汚れや歯石には、歯科医院による専門的な対処が必要です。歯科医院でのお口のクリーニングを「PMTC(Professional Machine Tooth Cleaning)」といい、歯科衛生士が専門的な機器を使用してきれいにしていきます。
エアフロー
当院では、エアフローという特殊な機器を使用しています。微細なパウダーを歯に吹きかけ、歯垢や歯石を除去します。その際、歯や歯肉を傷つけることなくお口のクリーニングが可能です。
ビタミンC点滴
歯周病によって損傷を受けた歯茎では、コラーゲン繊維が破壊されています。ビタミンCはコラーゲンの合成を促進する効果があり、破壊されたコラーゲン繊維の再生を助けて歯茎の健康を支えます。このため、ビタミンC点滴は歯周病の予防において非常に有効です。
薬で治していく「歯周内科治療」
歯周病の治療では、菌種に応じて薬物療法も有効です。唾液検査や遺伝子検査で特定された歯周病原因菌に対して、抗生物質の「ジスロマック」等を処方します。
細菌バランスをコントロールする「プロバイオティクス療法」
お口の中にはたくさんの細菌が存在しています。その細菌の中で、悪玉菌と呼ばれる細菌が増殖すると、歯周病のリスクが高まります。プロバイオティクスは善玉菌を増殖させ、口腔内の細菌のバランスを整えます。
コラム「FMD」による短期集中治療
従来の歯周病治療法では、口内を6つのブロックに分け、それぞれを順番に治療していく方法が一般的です。通常、この治療は週に1回のペースで行われ、全体で約1〜2ヶ月の期間を要します。しかし、歯周病菌は約2週間で再び増殖するため、治療中に歯周病が再発するリスクがあります。この問題を解決するために当院では「FMD」という短期集中治療法を採用しています
FMDでは、数回の治療で口内全体の歯に対処し、抗生剤を使用して歯周病菌を徹底的に除去します。短い期間での来院だけで治療を完了させ、治療中の歯周病の再発に対する心配をなくします。
進行した歯周病の治療「歯周組織再生療法」
歯周病が重度に進行すると、歯を支える骨が減り、歯が不安定になり、ぐらついてしまうことがあります。この状態が続くと、抜歯をする歯科もありますし、最悪の場合、歯が自然に抜け落ちることも考えられます。しかし、歯を支える骨を再生させることで、抜歯を避けることが可能になります。
当院では、「歯周組織再生療法」という治療法を採用。この治療は、歯を支える骨の再生に焦点を当てており、進行した歯周病によって失われた骨組織を回復させることを目指しています。具体的な治療法をご紹介します。
エムドゲイン/リグロス治療(自費)
この治療では、骨を再生させるタンパク質を含む「エムドゲイン」や「リグロス」を歯肉に直接塗布し、失われた骨の再生を促進します。このプロセスは個人差がありますが、通常数ヶ月から1年程度で骨が再生します。
GTR法
あまり知られていませんが、歯周病が治癒する過程で、骨や歯肉は少しずつ再生します。骨にも再生する能力が備わっているのですが、どんな状況でも骨が再生するというわけではありません。また骨に比べて歯肉は再生するスピードが速く、骨が再生する場所を歯肉がカバーしてしまい、骨の再生を妨げることがあります。
「GTR」法は、こうした場合の骨の再生を目的とした治療法です。自然に再生する骨と歯肉の間を「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜で保護し、骨の再生を助けます。
PRGF治療
患者自身の血液から「成長因子」を抽出し、骨や歯茎の自然な再生を促します。血液を遠心分離機などの装置で処理し、成長因子が多く含まれた「PRGF」を治療に使用していきます。自己血液を使用するため、アレルギー反応のリスクが低く、身体への適合性が高いのが特徴です。
歯周病進行時の歯石除去「歯周外科治療」
歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなると、通常のクリーニング方法では歯石の除去が難しくなります。この状態を放置すると、歯周病はさらに悪化し、最終的には歯を失ってしまう可能性があります。
そこで、当院では「歯周外科治療」に対応しています。この治療では、歯肉を外科的に切開し、歯周ポケットの奥深くにある歯石を直接除去します。
FOP法(Flap Operation Procedure)
FOP法は、歯周ポケット内の深部に蓄積した歯石を取り除くために用いられる方法です。歯肉を切開し、歯石を除去した後に縫合します。歯石の除去によって炎症が減少し、歯周ポケットの深さが徐々に浅くなります。
ルートセパレーション
ルートセパレーションは、歯を部分的に分割し、清掃しやすい状態にする治療法です。これにより、歯石と汚れを徹底的に除去し、その後被せ物を用いて見た目と機能性を回復させます。
歯周病が進行すると歯の根の周囲の骨が溶けます。そうすると、特に奥歯の根の分かれ目に歯垢や歯石が蓄積します。しかし通常ですと、根の分かれ目の歯石を取ることはできません。そこで、歯を部分的に分割し、歯石を除去します。
患者さんに合わせたアドバイスが可能になる歯科衛生士「担当制」
当院では、患者様一人ひとりに最適なケアを提供するために「衛生士担当制」を導入しています。この制度により、各患者さんには専任の歯科衛生士が割り当てられ、患者さんの個々の状況に合わせた具体的なアドバイスや治療プランを提供することが可能となります。
さらに、当院の歯科衛生士は、マイクロスコープを用いた高度な口腔ケアを行います。肉眼では見落としがちな微細な歯石も発見し、効率的に除去することができます。