CTG(結合組織移植術)について
2024年6月6日
Contents
「結合組織移植術 Connective Tissue Graft」
歯肉の厚みとボリュームを増加させるために、主に口蓋から歯肉を採取し結合組織のみ移植する術式です。
歯肉にボリュームを持たせることにより、歯周組織の長期安定や審美的回復を目的とします。
CTGは、歯茎と連結組織を一緒に移植します。
これにより、歯と歯茎の結合部分である連結組織の再生を促し、欠損した部分の修復を行います。
歯肉の欠損や歯根露出の治療に使用されます。
また、歯肉再生手術やインプラント手術の補助的な手法としても利用されます。
結合組織移植術(CTG)の対象になるケース
・歯肉が下がっていて、歯肉の量が足りずインプラント治療やブリッジ治療を受けられない
・抜歯後、放置してしまい歯肉が痩せてしまった
・歯周病や歯肉退縮などで歯の根っこが露出し知覚過敏になってしまった
メリット
インプラント治療が可能になる
歯肉の量が足りずにインプラント治療が受けられないという方も、結合組織移植術(CTG)を受けることで歯肉の厚みや高さを回復させることによりインプラント治療を受けられる可能性があります。
見た目が良くなる
抜歯や歯周病で歯肉が下がったりすると、口元の見た目が悪くなり不自然に見えてしまいます。
結合組織移植術(CTG)によって歯肉の高さや厚みが回復し、見た目が自然になります。
歯肉が下がっていると老けた印象を周囲に与えるので、CTGで若々しく見られるかもしれません。
ブラッシングがしやすくなる
歯肉のボリュームが回復して歯と歯の間の隙間が小さくなると汚れが溜まりにくくなり、歯ブラシも届きやすくなります。
ブラッシングで汚れを取り除きやすくなることで、虫歯や歯周病の予防につながり、歯を長期的に健康な状態で維持できます。
デメリット
高い技術が要求される
結合組織移植術(CTG)は治療そのものが難しく高い技術を要するとされています。
手術後に痛みや腫れを生じる場合がある
手術後、移植した部分に腫れや痛みが出ることがあります。また、感染症が起こるリスクもあります。腫れや痛みについては個人差がありますが、基本的には一時的なもので2~3日程度で治まります。