再生療法
2024年10月31日
歯周病によって失われた骨などの歯を支えている組織を回復する治療法です。
失われた組織を回復するために必要な場所(スペース)を作り、失われた組織の再生を誘導する薬剤を骨の欠損部に入れ、骨などの組織を再生させる治療法です。
再生療法の適応症
・骨が垂直的に溶けており、周りに骨の壁が残っている場合
・骨が水平的に横に溶けているケースでは骨を作ることはできません
再生療法の流れ
1.歯周病によって骨が吸収し、深い骨欠損が歯の周りにあります。
2.歯肉を一時的に開いて、歯根や骨欠損部を徹底的にきれいにします。
3.組織誘導薬剤を歯の周りに注入します。
4.歯肉を元に戻し、組織誘導薬剤を歯肉で閉鎖します。
5.半年~1年をかけて骨が再生してきます。
再生療法のメリット
・歯のぐらつきがおさまる
・下がった歯ぐきを自然な状態に回復できる
・歯周病で失われた組織の再生ができる
・歯茎と歯の間の溝が浅くなり、歯磨きしやすくなる
・歯の寿命を延ばすことができる
・骨の再生により大切な歯を抜歯せずに済む
・歯周病の抑制・再発リスクを低減できる
再生療法のデメリット
・全体的に下がっている骨は再生できない
・溶けてしまったすべての骨が戻るわけではない
・歯茎が下がってしまう場合がある
・治療後のメインテナンスを怠ると元の状態に戻ってしまう
・喫煙している方は効果がほとんど得られない